特定非営利活動法人自立塾
設立趣旨書

1、趣旨

 様々な目的をもって地域の中で活動する「小規模作業所」と呼ばれる場が、
札幌には約150ヶ所あり、地域の障害者の相談や生活支援も含め、小回りの
利く、地域に密着した社会サービスを実践していますが、財政的には常に厳し
い状況にあります。一定の要件を満たす事で自治体の支援を受けています
が、団体それぞれの創意工夫と、親や有志の熱意に支えられて成り立ってい
ます。今後さらに小規模作業所や授産施設は増加する傾向にあり、地域にと
っ て不可欠な場所となりつつあります。このことは企業への就労が進んでいな
い 現状を反映しているともいえます。

 「小規模作業所・自立塾」は残存する能力を生かせる仕事と、場所・仲間・友
達を求めて、自立への実践に即した活動、可能性を試みる多目的な場とし
て、 1983年に開所しました。現在、身体又は知的に障害を持つ人達が通所
し、作 業・料理・話し合い・カウンセリング・宿泊外出などを楽しんでいます。
個々の個 性や能力に応じた作業、全員でのバザー参加、地域との交流、ボラ
ンティア交 流なども活発に行っています。決められた作業だけに重点をおか
ず、利用者 の思いを尊重し、活動に幅を持たせるよう心がけています。

 しかしながら、財政的な問題はもちろんのこと、運営に対する評価について
も 考える時期にきており、組織としての力量が問われはじめています。しっか
りと した自己評価基準を持ち合わせていなければ、利用者や社会の信頼を維
持す ることはできませんし、行政からの支援に対しては、運営状況の情報公
開は当 然であるとの認識を持たなければならないでしょう。組織基盤を整備
し、社会 的存在と責任を明確にし将来に向けて目標を持って活動を展開する
ため、特 定非営利活動法人の設立を決意いたしました。

 法人となって、より一層の活性化をはかり、自立を支援し、地域や行政・関
係 機関と連携して、幅広く活動し、豊かな作業所づくりに努めます。



2.申請に至るまでの経過

 2004年12月15日NPO法人設立委員会を「小規模作業所・自立塾」にて
開 催し、総会で決定すべき議題の整理、事業活動計画や予算案を作成し、設
立 の運びとなりました。



2005年1月



特定非営利活動法人 自立塾

設立代表者

住所:〒062ー0933

 北海道札幌市豊平区平岸3条5丁目7−20

       りんご公園ハウス101・107号室

 氏名:大西 和子

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